ハマっ子イベント大賞 特別ワンコインライブ

演目・・・開港150年の歴史のうち、横浜が歴史上大きく変貌した3つの時代(開港、戦争、戦後)を朗読と音楽で語り伝えます。


●(開港)横濱はじめて物語〜電信〜
●(戦争)人魚とトランペット(長崎源之助作)
●(戦後)本牧60s★70s フェンスの外の青春(山崎洋子) 
※横濱夢語りオリジナル作品

♪横浜市歌ブルースバージョン 

出演・・・(朗読)金田賢一 桐山ゆみ (音楽)丸尾めぐみ 
(ゲスト)中村裕介

日時・・・6月2日(月)開港記念日  
15:00開場 15:30開演 17:00終演予定

場所・・・横浜・赤レンガホール(横浜赤レンガ倉庫1号館)  
横浜市中区新港一丁目1番1号  TEL 045−211−1515

料金・・・¥500 全席自由 
(ただし、予約席ブロックを設け、ご予約いただいたお客
様には席を確保いたします)

主催・・・横濱夢語りプロジェクト/イベント創造プラットフォーム
予約・問合せ・・・横濱夢語りプロジェクト045-622-3324

【作品のご案内】

■ 「人魚とトランペット」 作 長崎源之助  脚本 石山和男
    
「人魚が正吉さんのトランペットの音を聴いたのは、絶望のあまり、もう死んでしまいたいと思ったときだった。誰が吹いているのだろう。優しくて、あたたかくて、なんだかとっても懐かしい。けして上手ではないけれど、それは喜びに満ち溢れた音だった。 そして、なんだか力が沸いてくるような気がした。」

横浜市在住の児童文学作家、長崎源之助さんは、1949年に平塚武二に師事し、1950年には同人誌「豆の木」をいぬいとみこや神戸淳吉や佐藤さとるらと共に発行する。1956年に「チャコベエ」「トコトンヤレ」などで日本児童文学者協会新人賞受賞。
今回朗読する作品は、戦前戦中の横浜を舞台に「ジャズ」をテーマに書いた「人魚とトランペット」。赤い靴児童文化賞受賞した作品です。


■ 「本牧60S-70S フェンスの外の青春」  作 山崎洋子   

「マリンタワーの下に集まってた連中は、ナポレオン党といって、東京のテレビ局が取材に来るほど有名な不良グループだった。不良と いっても、いまの渋谷あたりにたむろしてる、ああいう連中じゃない。独特の存在で、そうだな、むしろエリートだったかもしれない。不良のエリートってのも変な言い方だが・・・。だってまず、あんな時代に、あの若さで、かっこいい車を乗り回してたんだもん。ファッションも音楽もダンスも最先端。女を口説くにも、ハードボイルド小説に出てくるようなセリフでなきゃ。」

漁業を中心とする素朴な町、本牧。
そこは敗戦によって横浜最大の米軍接収地となった。焼け跡からかろうじて立ち上がった人々は、広大な米軍基地が築かれていくのを、黙って見ているしかなかった。終戦直後のベビーブームに生まれた横浜中心地の子供達は、白いフェンスの向こうにある豊かな
アメリカを羨望の眼差しで眺めながら育ったのである。一方、それまで欧米文化とは無縁に育った少年は、本牧の最先端ファッションをきめている少女に憧れ、恋をする。少女達が遊ぶ本牧で目の当たりにしたものは…、あまりにも強烈なカルチャーショック。少女に
田舎者扱いされ、恋とついていけない潮流の早さに悩む少年。
音楽、グラフィックデザイン、ファッションなど、日本人が世界に進出し始める原動力となった横浜・本牧で時代をリードした若者文化に洗礼を受け、翻弄され成長していく少年の青春記を音楽と朗読で描く。