本牧60'-70'

横浜市開港記念会館
10月20日(土) 16:30開演
  21日(日)11:00/16:00開演 ※開場は開演の30分前です。

漁業を中心とする素朴な町、本牧。
そこは敗戦によって横浜最大の米軍接収地となった。焼け跡からかろうじて立ち上がった人々は、
広大な米軍基地が築かれていくのを、黙って見ているしかなかった。
終戦直後のベビーブームに生まれた横浜中心地の子供達は、白いフェンスの向こうにある豊かな
アメリカを羨望の眼差しで眺めながら育ったのである。
1960年代に入るとベトナム戦争が勃発し、短い休暇を横浜で過ごす米軍兵士が本牧に溢れた。
その頃、ベビーブーム世代が青春を迎えた。彼等はもはや、指を加えて基地を眺めてはいなかった。
兵士達とともにそこへ流れ込んでくる欧米文化を貪欲に取り込み、消化し独特の横浜文化を
創りあげていった。その文化は米軍兵士達をも魅了し、「HONMOKU」はアメリカでも有名になる。
  同じ頃、本牧から少し離れた町に住み、それまで欧米文化とは無縁に育った少年も、
本牧の最先端ファッションをきめている少女に憧れ、恋をする。
少女達が遊ぶ本牧で目の当たりにしたものは…、
あまりにも強烈なカルチャーショック。少女に田舎者扱いされ、恋とついていけない潮流の
早さに悩む少年。
  音楽、グラフィックデザイン、ファッションなど、日本人が世界に進出し始める原動力と
なった横浜・本牧で時代をリードした若者文化に洗礼を受け、翻弄し成長していく少年の
青春記を音楽と朗読で描く。